2021-05-31 第204回国会 参議院 決算委員会 第8号
「常陽」の審査については、ナトリウム火災対策であるとか事故時の炉心の挙動であるとか、ナトリウム冷却高速炉である「常陽」の特徴を踏まえた審査を進めているところでありますが、進捗については、今後の申請者の対応にも大きく左右されますので、現時点でその見通しなどについて申し上げられる状態にはありません。
「常陽」の審査については、ナトリウム火災対策であるとか事故時の炉心の挙動であるとか、ナトリウム冷却高速炉である「常陽」の特徴を踏まえた審査を進めているところでありますが、進捗については、今後の申請者の対応にも大きく左右されますので、現時点でその見通しなどについて申し上げられる状態にはありません。
温度計では十年後、それから、このナトリウム火災対策では三年半後に現地へ見に行っているのですね。そして、こういうことをやっていますと言う。 もっと早く確認するということが動燃の仕事であり、それを監督する科技庁、行政庁のやるべきことではなかったか。それについていかがですか。
ただいまの、フランスのスーパーフェニックスにおいてナトリウム火災対策等々の改善を行ったということでございますが、このような設置許可後に得られました新しい技術的知見をその施設に適切に反映するというのは、これは、原子力安全委員会といたしましては、従来、設置者の自主保安努力の一環として適切になされるべきであるという考えでおりました。
だから、やはりナトリウム火災対策については、構造が違い、あるいは漏れた場所が違っても直ちに対応するということが必要だ、その点についての欠けた点があると私は思うのです。
フランスのスーパーフェニックスのナトリウム漏れ火災対策でも現地調査をせず、動燃のナトリウム火災対策の報告を受けて、独自の検討も不十分のまま「もんじゅ」事故に至った監督官庁の責任について「もんじゅ」報告書は何ら触れられていない。科技庁の反省と総括、責任の所在を明らかにした報告書を提出すべきではないか。報告書の再提出を要求する。
フランスのスーパーフェニックスにおいて一九九二年から九四年にかけて行われたナトリウム火災対策について、科学技術庁は、フランスの規制当局の報告書を入手し、「もんじゅ」の設計に反映すべくその内容の分析、検討を行ったものと承知しております。
この結果「発電所管理者が提出した書類を原子力施設安全局が分析した後、首相は一九九二年六月に、施設の運転再開にナトリウム火災対策工事を行なうという条件を課した。」とある。そして、既に「ナトリウム回路の監視は、より高性能の漏洩検知システムを設置することで改善された。」、「運転員の反応時間を短縮するために、ナトリウム漏れを検知した場合の手順が改善された。」
第二に、この二次系のナトリウム漏れ火災に対する設備対応と緊急時運転操作の手順書の改正についてですが、一九八七年三月にスーパーフェニックスにナトリウム漏れがあって、ナトリウム漏れの早期検出、ナトリウム火災対策の設備増強工事を一年半にわたってフランスはやっているのですね。手順書も改正されている。
特に御指摘のございましたスーパーフェニックスにおきます、九二年から九四年にかけましてナトリウム火災対策のために大幅な改造を実施してきたこと、この点につきましても、フランスの規制当局の報告書を直ちに入手しまして、その内容の分析検討を行ってきたところでございます。
これにつきましては、九二年から九四年にかけまして行われましたナトリウム火災対策につきましての情報を入手した際にも十分入手できていないというふうな状況にございまして、詳細が入手できたのは、ことし動燃が一月に、事故後にでございますが、現地に行かれたときに入手されたというふうに承知しております。